奇蹟の飛行艇―大空に生きた勇者の記録 (光人社NF文庫)



奇蹟の飛行艇―大空に生きた勇者の記録 (光人社NF文庫)
奇蹟の飛行艇―大空に生きた勇者の記録 (光人社NF文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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きりもみ

なにしろ面白い。
のっけから、きりもみ状態。
もうだめだ、という瞬間に過去の記憶がよみがえる、という構成になっている。
昭和18年まで内地でテストパイロットをやっていたらしい。

命あるもののはかなさ

・表紙を見てはっとした。97式飛行艇が緩降下中。白煙を上げながら。敵機が攻撃後、撮影したのだろうか?搭乗員のその後やいかに?934飛行部隊(水上機隊)所属の飛行艇機長になった筆者は、アンボン島ハロンやマイコールで血を洗う激闘の日々を送る。奮闘し続ける水戦隊、敵潜水艦の撃沈、敵戦闘機・重爆撃機の撃墜といった幾つもの勝利。しかし執拗な敵の攻撃に苦悶・疲弊し、徐々に命を奪われていく友軍の姿に生のはかなさ、哀切を禁じ得ない。幾度涙に暮れたことだろう。心ある司令先輩に恵まれ、同年兵4人と支えあって、修羅場を生き抜いてきた。戦局悪化の一途をたどるなか、人員・食料・武器等の輸送にも細心の注意を尽す姿からも、戦争の怖さがひしひしと伝わってくる。ようやく迎えられた終戦の報に、予想外の水野少尉の自害。命を削って尽力してきた筆者の戦争は、こうして幕を閉じた。
非常に興味深く、面白い戦記

筆者の北出大太氏は97式飛行艇のパイロットで、本書は氏の貴重な体験談です。
飛行艇というと戦闘機や爆撃機より地味な印象ですが、なんと著者は南方戦線で唯一終戦まで残っていた飛行艇のパイロットで、それだけに何度も死線を乗り切っていらっしゃいます。
雷雲の中を突っ切ったり、グラマンF6Fに追いかけられたり、とにかく目が離せず一気に読んでしまいました。
光人社NF文庫の戦記の中でも特に面白いと思います。




光人社
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